TOKYO nude CD 4月13日発売!!!!!!

とうとう発売します!!
平本正宏「TOKYO nude」CD!!
僕が立ち上げましたレーベル、Tekna TOKYOの第一弾アルバムです!!

発売日は2011年4月13日です。


<平本正宏 CD「TOKYO nude」>

produce & compose : Masahiro Hiramoto

recorded : Tekna TOKYO studio, tokyo 2009-2010
around tokyo, 2009-2010
mastered : Masato Morisaki (Saidera Mastering)
SuperCollider programming : Shun Owada

design : Takashi Suzuki
design collaboration : Kawachiya Print
print : Marusuzu, NATURE BLISS
(p) & (c) 2011 Tekna TOKYO
Manufactured by Tekna TOKYO 2011 TT001
http://www.masahirohiramoto.com/
info@masahirohiramoto.com

distribution : DISK UNION MUSIC DISTRIBUTION
distribution@diskunion.co.jp


tracks includes
1. moment 0 (1:21)
2. moment 1 (4:47)
3. moment 2 (5:34)
4. moment 3 (4:24)
5. moment 4 (5:03)
6. moment 5 (6:28)
7. moment 6 (6:03)
8. movement 2010 (9:08)
9. movement 2110 (9:17)
10. movement 3010 (8:16)
11. movement 12010 (10:31)


『東京を”エロティックに”音楽へ変換』した、平本正宏のファースト・アルバム

写真家・篠山紀信の映像作品digi+KISHIN、振付家・金森穣が主宰するNoismをはじめとする様々な映像作品、舞台作品の音楽を担当してきた平本正宏が、待望のファースト・アルバム「TOKYO nude」をリリースする。

本作「TOKYO nude」は、平本が篠山紀信との”東京”を巡る様々な対話を通してイメージを紡ぎ制作したものだ。

テーマは、『東京を”エロティックに”音楽へ変換する』——都内約100カ所で2000分に及ぶフィールド・レコーディングを行い、その膨大な素材を周波数解析し、それぞれのファイルが持つ都市構造により生成された音響的特性をコンピュータ・プログラムで抽出することにより作り上げられた。

「TOKYO nude」は”moment”が主題の7曲と、”movement”と題された4曲の2部構成、計11曲で成る。

”moment”では、東京の音をコンピュータ・プログラムにより様々な周期で反復させる手法を用いた。超高・低周波を多く含むサウンドは、時に重厚でグリッチめいたビートとなり、時にパルストーンが無数に絡まり合うカオティックなドローンとなり激しく高速に変化していく。

”movement”は、東京の音の音響的特性を最大限表出させた巨大ドローン作品群である。ジョルジ・リゲティの「Atmospheres」や「Requiem」を彷彿とさせるそのサウンドは、東京という都市が目の前に立ち現れるかのような重層的かつ複雑な構造を持ち、その響きは強靭だ。

なお、既に”movement”は2010年2月にトーキョーワンダーサイト本郷にてコンサート作品として発表されている。

ここで聴くことのできる音は、全て東京が日々生成しつづけている音でありながら、平本正宏という音楽家の血管を駆け巡り、激しく、美しく鳴り響く——エロティシズムを湛えて。


各webで予約開始しています。

amazon
http://www.amazon.co.jp/TOKYO-nude-%E5%B9%B3%E6%9C%AC%E6%AD%A3%E5%AE%8F/dp/B004Q3E8UA

TOWER RECORD
http://tower.jp/item/2861000/TOKYO-nude

レコードショップ芽瑠璃堂
http://www.clinck.co.jp/merurido/dtl.php?ky=TT001

で予約開始になっています。
その他、いま作成中のTekna TOKYO Web内でも購入可能予定です。

売店舗は決まりましたら、またお伝えします!!

最近メモ

ちょっと色々と曲に関してありまして、制作がストップしたり、また再開したりで気がついたら10日経っていました。時間が経つのは早いと思いつつ、その間ちゃんと曲も進められたのでまあ良かったのではないかと。

あと、この10日の間に映画、演劇、展覧会と久しぶりに見ることもできました。音楽も少し聴いたり。当然のことなのですが、いい作品と出会うことがいい作曲をする一番の近道だと思います。自分の作品に集中することも大切ですが、他の作品からの影響が僕の場合一番いい刺激になります。

この10日間で見たりしたものです。


ジャン=リュック・ゴダール 「アワーミュージック」
昔に一度見て、久しぶりにDVDを借りて見なおしました。ちょうど昨年の今頃、ロメオ・カステルッチというイタリアの劇作家の「神曲」3部作を映像で見て衝撃を受け、自分が将来やりたいと思っているオペラのヒントがこの中にあるのではないかと思い、舞台映像を何度も見なおしていました。もちろん原作となっているダンテの「神曲」に関するものも、旧訳、新訳、マンガなど片っ端から見ました。その時は、「アワーミュージック」のことはなぜか思い出さず、昨年12月映画監督の友人との会話の中でふとこの「アワーミュージック」もダンテの神曲が元になっていることを思い出したのです。久しぶりに見ましたが、なかなかすごいですね。地獄篇/煉獄篇/天国篇の在り方、地獄篇のコラージュはもちろん有名ですが、煉獄篇にゴダール自身が自分の映像への姿勢を見せ、それが天国篇への門となっている展開は「神曲」に対する追従と反発の両方を感じます。



カプリコン1」
1977年製作の”SF”映画。火星に行く宇宙船から出発直前に降ろされた宇宙飛行士達は、砂漠の真ん中にある倉庫へ連れて行かれ、まるで火星に行ったかのような映像を撮るよう政府関係者から言われる。月面着陸が嘘だったのではないかという説が浮上する元となった映画。全体的に従来のSF映画とは違い、政府関係者の陰謀やそれに迫る新聞記者を中心に描かれ、サスペンスの色が強い。ただ、「2001年宇宙の旅」というもの凄いSF映画を作ってしまったアメリカに残されていたのは、”すべては作り物であった”としてしまう手法しかなかったのではないかと、ふと思った。これこそが一番”SF的”ではないかと。主演の強靭な性欲を持つと噂される新聞記者役はエリオット・グールド。後に「オーシャンズ」シリーズでルーベンという、オーシャンの仲間の金持ちを演じている。



小谷元彦展 幽体の知覚」
森美術館で今やっていますね。もうそろそろ終わりでしょうか。9th roomという映像と鏡面のインスタレーションを見たくて行きました。9th room、写真で見るより映像の色彩感が弱かったのが気になりましたが、作品が与える身体が消滅したかのような浮遊感は堪能することができました。展覧会のタイトルからも想像できますが、身体の消滅や変体を強く感じました。既存の物質(生き物やその一部など)を解体し、その解体したものを最小単位として大きなものを構築している印象を受ける作品が多く、それにより元の存在は完全に消えてしまい、”奇妙な物体”だけが残っていました。それは”幽体”とも受け取れますし、”進化の失敗”のようにも見えました。この感想だけだと、まだ見に行っていない人は分かりませんね(笑)まだの人は是非見に行って下さい。



「舞台版 中学生日記」作/演出:山下敦弘
友人の映画監督ヤング・ポール君が、なぜか役者として出演するというので見に行ってきました。もう、とにかく笑いまくり。あとは、もうすっかり忘れていた中学生独特のしょっぱさ、すっぱさを感じた作品でした。中学生の頃って何でこんなにメチャクチャだったんでしょうかね(笑)舞台は中学一年生のあるクラスで、鉄割アルバトロスケットの舞台のように短い幕がいくつも繋がって約2時間を構成しています。一つ一つの幕で、誰しもが「ああ、こんなだったよなあ」と思う中学生的なことが展開していく。出演している人たちは20代、30代ですから、外見的にはどう見ても中学生ではないのですが、ちょっとした動作や笑うタイミングで中学生に見えてしまいました。いやあ、ポール君は大活躍しているし、見終わると恥ずかしいような気持ちになるし。とにかくいい舞台でした(笑)



カネコアツシ「SOIL 11巻」
とうとう、ソイル完結しましたね。11巻、いまざっと読み終わったところですので、脳みその中で解決しきっていません。これから1巻からザッと読みなおすつもりです。



長尾謙一郎「おしゃれ手帳 3巻」
いやー、ぶっ飛び過ぎていて焦ります。ここから「ギャラクシー銀座」へと繋がって行くわけですが、その片鱗が伺えます。これに関しては説明ができません(笑)是非一度手に取って見て下さい。僕は今、この人の発想のように作曲をできないかを真剣に考えていたりします。

作曲は終わり

2週間前のブログで「やばい!!」と書いた曲は一月中になんとか終わり、次の作曲に取りかかっています。何とか9曲の作曲が終わって、次のものに手を出せてよかったという感じです。

次のものには取りかかっていますが、それまで書いていた曲と全く趣向が違うので、Youtube見たりして研究/勉強しています。

で、一月本を読んだり、映画を見たりということが全くできなかったので(昼作曲、夜はミーティングだったり/人と会ったりしていた)、今月は溜まっていた本と映画/DVDを消化していきたいと思います。後半からはバレエの音楽も再開するので、急いで消化しないとです。


まずはこの二枚を聞くことから始めます。


マイケル・ジャクソン「MICHAEL」



ダニー・ハザウェイ「Original Album Series」

最近のメモ

もうずっと作曲です。急いでいるのだけど、終わらない。やばい。(”やばい”ってひらがなで書くとあまりやばそうじゃ無いですね。やっぱり”ヤバい!!”って書くべきか 笑)

ただ、曲だけを作っていればいい日々というわけでもないので、曲を作って、人に会って、時々お酒も飲んでというその3つで成り立ってしまっている1月を過ごしています。


最近のメモを簡単に。

・1月に入ってから、7曲書きました。これは3月くらいに発表される映像作品のサントラです。あと、2曲書いて、そのあとボーカルレコーディングやミックス、マスタリングをしなくてはなりません。2月は別の作曲をしなくてはいけないので、今月一杯でカッチリ終わらせます。といっても、ボーカルのレコーディングまでですが。詳細は決まり次第お知らせします!

・で、書いている曲ですが、オーケストラ曲3曲、ポップ曲4曲、ピアノ曲2曲という感じで、全9曲です。オーケストラはViennaというオーケストラをサンプリングしたソフトウェアで、ピアノは生ピアノとIvoryというソフトウェア、ポップ曲はシンセからギターから色々と使って作曲しています。

・レーベル関係は着々と進んでいます。いまジャケットデザインを詰めているところで、そろそろこちらは完成しそうです。なかなか面白いジャケットになります。このCDの売れない時代にCDを出すということを意識して作りました。鈴木隆史くんデザインです。

大野和士さんの指揮を13日に見に行く予定だったのです。大野さんのご病気で指揮者交代となってしまいました。残念でした。

・前後しますが、11日に久しぶりにスターダンサーズ・バレエ団の稽古を見てきました。いよいよ2月後半から本番に向けて作り込んでいきます。それまで1ヶ月半程音楽はお休みですが、その間にバンドのメンバーと詳細を詰めて、万全の体制で2月末のリハーサルにのぞみたいと思います。


と、そんな感じで過ごしていましたー。

マスタリングをしてきました!

元旦から作曲をして、その合間にCDのリリースのための準備進めています。

1月6日は、サイデラにてマスタリングをしてきました。
http://www.saidera.co.jp/mastering.html

ATAK渋谷慶一郎さんに、サイデラのマスタリング・エンジニア森崎雅人さんのマスタリングをお勧めして頂き、お願いすることにしました。

詳細については、現在作成中のTekna TOKYOのwebでお伝えしますが、とにかく感動!
僕にとっては実はこの日が人生初のマスタリング作業。マスタリングで全然音が変わるということは昔から聞いていましたが、どう変わるのかを自分の耳を持って経験したことが無かったのです。だから、自分としても非常に大切な一日、まさに初体験なわけです。ちゃんと勝負パンツでのぞみました(笑)

簡単にいえば、平面作品を立体作品に仕上げてもらう感覚といえばいいでしょうか。ミックスをしっかり作ったものを持っていくので、音楽的な部分での情報は完全にそろっている状態でマスタリングをしてもらいます。この情報のどの部分を引き立たせるか、またその反対に余分な要素をどう抜くかの作業がマスタリングでの作業でした。

僕が自分の曲をどう仕上げたいか、どう聴かせたいかを森崎さんにお伝えすると、瞬時に森崎さんが引き立てる/抜き取る周波数を判断し、作業してくれます。それで出来上がったものは同じ音楽とは到底思えない、音響的な立体性/奥行きが出ました。

その作業の早さは驚くぐらいのスピードで、森崎さん曰く、「何をどうすればいいか耳で分かってしまう」のだそうです。すごいです。

今回マスタリングをお願いした作品「TOKYO nude」は全11曲で、東京の音のみを使って作曲しています。東京の音で出来上がる音楽が、東京の都市を彷彿とさせる音像を作り出すことを、マスタリングをもって完了させることができました。
全曲マスタリング終了後の試聴では、音の向こう側に東京の街が見えるような気分がしました。


マスタリング終了後、オノセイゲンさんにサイデラ飲み会にお誘い頂き、オノさんや森崎さん、スタッフの方達と色々とお話しさせて頂きました。
充実感溢れる一日でした!



マスタリング後に確認をする森崎さん、それを見ている僕

2011年1月1日

明けましておめでとうございます。
今年も宜しくお願い致します。


今年は、レーベルを漸く立ち上げます。
レーベルの名前は「Tekna TOKYO」という名前に決めました。

”TOKYO”という単語を入れたかったのと、”東京で生み出されるもの”ということを意味に込めたかったことからこの名前にしました。ちなみに、「Tekna」はギリシア語の「Teknon」の複数形です。

まずは「TOKYO nude」のリリースをします。
リリースの詳細はまだ未定ですが、来週サイデラ・マスタリングにてマスタリングをする予定です。ジャケットのデザインは今行っているところで、この1月、2月で諸々情報をお伝えすることができると思います。


平本正宏とTekna TOKYOを宜しくお願い致します。