IST2010/「TOKYO nude」ソロ・バージョン

今月の26、27日に原宿のVacantで行われるInterferenze Seeds Tokyo 2010(IST2010)というフェスティバルに参加します。

Interferenze Seeds Tokyo 2010(IST2010)http://ist2010.jp/ twitter: ist2010jp

本フェスティバルは、南イタリアの村ビサッチアを拠点に今年で5回目を迎える手作りの国際ニューアート・フェスティバル「インテルフェレンツェ」の東京バージョンとして行われるもので、ディレクターは四方幸子さんです。「インテルフェレンツェ」のディレクターであるレアンドロ・ピサノさんも来日されます。


私は、27日のライブに今年2月に発表した「TOKYO nude」のソロ・バージョンで参加します。
「TOKYO nude」という曲は、全編東京でフィールド・レコーディングした音のみで構成してあります。東京の29カ所で合計約2000分街の音を収録していき、それをそれぞれの収録場所の周波数特性に基づき加工/合成し、東京からしか生成することのできない音を作っていきました。そして、それら生成した音は、収録地間の時差に基づいて構成していきます。「TOKYO nude」はそのすべてが東京で作られています。

「TOKYO nude」制作のきっかけは、作品のタイトルからも分かりますが、写真家の篠山紀信さんとの会話です。篠山さんから教えて頂いた「東京の魅力」の数々は、常に「時間の流れ/時間がもたらす変化」の中で生まれていく、そして、死んでいくものでした。都市の構造としても、スクラップ・アンド・ビルドを繰り返し日常的に「工事中」と出くわす東京は、時代やテクノロジーの変化/変遷を見せる象徴的な存在なのかもしれません。

そんな東京をどうしたら音として捉えられるか。そして、魅力的なものになれるか。考えていった結果出来上がったものが「TOKYO nude」でした。初演は、先の記事でも書きましたComputer Quartet(CQ)の演奏で行いましたが、27日のIST2010では私のソロで演奏します。
どのようなものになるのか、いま思考/実験中ですが、CQでの演奏とはまた違った面白さを聴けるものにしたいと思います。Sherman Filterbank 2も使用予定です。


(以下詳細です)

Interferenze Seeds Tokyo 2010(IST2010)

6月27日(日)
18:00 - 21:00
ライヴ:蓮沼執太、 平本正宏、 エキソニモ、 evala、大友良英(順不同)


日時:2010年6月26日(土)、27日(日)12:00 – 21:00
会場:VACANT 東京都渋谷区神宮前3-20-13 http://www.n0idea.com/vacant/
主催:Interferenze Seeds Tokyo 2010 実行委員会
後援:イタリア大使館イタリア文化会館
協賛:THE NORTH FACE
特別協力:Interferenze、VACANT、東京藝術大学芸術情報センター
協力:株式会社バラッド、多摩美術大学 情報芸術コース、東京造形大学 メディア・デザイン特論 Open Lab.