Clusterのライブを見て

先週土曜日、Clusterのライブを代官山UNITにて見てきました。


Cluster http://www.unit-tokyo.com/schedule/2010/07/03/100703_unit_6th_anniversary.php

Cluster(メンバーはメビウスローデリウス)は、Tangerine DreamやFaust、Neu!と共にクラウト・ロックを代表とするバンドで、60年代末から活動しています。初期は非常にアブストラクトな電子音楽作品が多く、シュトックハウゼンクセナキス等現代音楽からの影響を感じる作風でしたが、その後ブライアン・イーノとのコラボレーションやメンバーそれぞれのソロ・ワークを通してアンビエントやポップな電子音楽作品を発表しています。
今回はUNITの6周年記念イベントの目玉として来日していました。来日は14年ぶりで、今年メビウスは66歳、ローデリウスは76歳になるので、貴重なライブだったのではと感じています。

Clusterのライブの時間は午前1時30分でしたので、当日は1時15分頃UNITに着くように向かいました。既に超満員でフロアに入るのも一苦労です。1時30分を少し押したところで、Clusterの二人が登場。機材はSonar2010でのライブの時と同じような印象でした。Micro KORGKaoss Pad、ハードディスク・レコーダー、CDJといったところでしょうか。(Sonar2010のライブ映像は、YouTubeで見られます。http://www.youtube.com/watch?v=6Fme4vWOErw
そして、ライブスタート。アブストラクトな電子音が二人から発せられると、そこにリズムが絡んでいき、音の密度は飽和状態に。低域から高域まで、周波数帯域とUNITのスピーカーシステムをフルに使ってのライブは、Clusterの音を体中に感じさせます。電子音の塊は時に強固になり、時に溶解され、自由に変化していきました。Clusterの二人は音を楽しんでいる、遊んでいるような印象で、それぞれの機材を操っていきます。
あっという間の一時間。アンコールもあり、そのアンコール最後の曲は、非常に破壊的でノイジーなリズムセット(Aphex TwinAutechreを彷彿とさせるも、もっとプリミティブでアナログな音)、とにかくカッコ良かったです。

もちろん、Clusterのライブは初めてでしたが、見ることができてよかったと思っています。未だに興奮冷めやらぬという感じです。

そして、次の日には雑誌の仕事でローデリウスにインタビューをしてきました。非常に気さくに色々なことを話して下さいました。こちらの詳細はまた後日お知らせします。

また見る機会があったらClusterのライブ見たいですね。次の来日を信じて待とうと思います。