週刊新潮の掲示板への投稿
週刊新潮の8月5日号(最新の1つ前)の掲示板コーナーに私の投稿記事を掲載して頂きました。
週刊新潮 8月5日号 http://www.shinchosha.co.jp/shukanshincho/
前にもブログで書きましたが私は大の将棋ファンでして、指すのはめっぽう弱いのですが、観戦するのはすごく好きです。どのくらい好きかというと、先日渋谷の東急東横店で行われた「将棋まつり」に対局を観戦しにいく程。(ちなみに観戦したのは羽生名人ー佐藤九段戦でした)将棋のマンガも読みますし、時間があれば日曜日のNHK杯も見ます。ちょっとマニアックではないかという意識もあるくらいでして。
約5ヶ月程前、週刊新潮4月22日号の掲示板に谷川浩司九段が記事を載せていました。内容は、将棋の研究中に聴く音楽を探しているというもの。谷川九段はクラシック好きで、特にマーラーの交響曲第5番の第4楽章「アダージェット」がお好きとのことでした。
この「アダージェット」は、ルキノ・ヴィスコンティ監督の「ヴェニスに死す」でもメインテーマとして使われた曲で、崩壊の美ともとれるような、終幕や永久なる停止を感じさせる美しい曲です。指揮:サー・ゲオルグ・ショルティ、演奏:シカゴ交響楽団のものが素晴らしくよく(ストリングスはあつく深い吐息のようです)、私もよく聴きます。
Gustav Mahler - Symphony No. 5: Adagietto (Solti, CSO)
http://www.youtube.com/watch?v=pItN99RkXog
あこがれの谷川九段が音楽を探しているときたら、それはもう音楽家としては自分の知識をフル稼働させて音楽をお伝えするしかない!(笑)と思い、すぐに新潮社に記事を投稿しました。そのとき谷川九段へのお手紙でご紹介した音楽は、先日もブログに書いたトマス・ルイス・デ・ヴィクトリアの「O Magnum Mysterium」、アルヴォ・ペルトの「Stabat Mater」と私の拙作から篠山紀信氏の展覧会/映像作品digi+KISHINのために書いた「in sea」の3つ。
マーラーの「アダージェット」が持つ「静」と「美」の要素を両方持った曲をお伝えしようと思いました。
Tomas Luis de Victoria 「O Magnum Mysterium」
http://www.youtube.com/watch?v=PFMxz0QkeCk(YouTubeにウェストミンスターの演奏が落ちていませんでしたので、別の演奏ですが)
Arvo Part 「Stabat Mater」
http://www.youtube.com/watch?v=X9DNJ24u-ms
Masahiro Hiramoto 「in sea」
http://www.youtube.com/watch?v=uxNhDThTHxg
週刊新潮8月5日号お持ちの方は、掲示板コーナー見てみて下さい。校正は偶然にも知り合いの編集者の方がして下さいました。
記事の投稿後、谷川九段ご本人から直筆のお手紙を頂き、非常に嬉しかったです。揮毫入りの著作「構想力」も頂き、一生の宝物にしようと思っています。谷川さん、ありがとうございました。