近況/2本の映画

ここのところ毎日作曲が続いています。気分転換が映画なので、映画の話題が多い気が…。

作曲の方は、digi+KISHINの新作(桜井まり&AYA Vol.2です)を終わらせ、自分の方の新曲です。年内にちゃんとした形で自分の音楽を発表しようと思っていまして、そのための曲の制作です。当初はもう完成している「TOKYO nude」にしようと思っていたのですが、一つ思いついてしまって、どうしても作りたくなった。それで、どうせなら一枚に入れたい曲を全部入れてしまおうと思い、急遽作曲を始めました。この作品は年内に正式に立ち上げようとしている自分のレーベルから出す予定です。ライブもやりたいと思っていまして、これから動くところです。どうなるでしょうか。
その話はまたブログでします。


で、その作曲の合間に見てきた映画をご紹介。久しぶりに劇場で2本見ました。


ペルシャ猫を誰も知らない http://persian-neko.com/

イランの音楽映画で、イランのミュージシャンの現状が強く現れた作品だと思います。日本で音楽をやっている中では信じられないような規制がイランにはある。その中でも様々な音楽が生まれ(どんな状況でもそれを打破する力が音楽にはありますから)、様々なミュージシャンが交流して、音楽のある場を作り上げていく。法や警察の規制を逃れながら、自分たちの音楽に全力を注いでいく数々のイランのミュージシャン。体に響いてくるのは、単なる音楽の良さ以上に抑圧を解き放とうとする爆発のような力でした。



瞳の奥の秘密 http://www.hitomi-himitsu.jp/

本年度アカデミー賞外国映画部門を受賞したアルゼンチンの映画。サスペンスを契機としていますが、あらゆる人の違う思惑が交差する様が描かれた作品だと思います。そして、その思惑が25年という長い年月を経て再び行き交う。メインテーマとなった音楽が、曲のはじめがショパンっぽく、全体はマーラーのゆったりとした曲のようで、途中にペルトっぽいところが出てきたりという感じで、曲が流れる度に気になってしまいました。


この二本を見て、またアジア映画に戻ります(笑)